こんにちは。まりこりまーり です。
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今日は、私が、初めてジャズセッションに参加した日のことを、思い出して書いていこうと思います。
ジャズセッションに初めて行くまでの話
私はジャズピアノを習いはじめてから、9年は経ちました(実際はもっと長いかも・・)。でも練習の量も足りないせいか、自分の脳ミソの記憶能力の衰えのせいか分かりませんが、思うように上達しませんでした。これじゃあ何年習っても 永遠の初心者です。
習いはじめてから『5年後くらいにはジャズのセッションに参加したいな〜』と憧れは抱いていました。それなのに5年経っても7年経っても、自分の演奏技術も足りないし無理!って思っており、長い間、家にこもってコードばかり鳴らしていました。
昨年、それじゃいけないなあ、と思ってピアノの先生に相談したら『じゃあ行ってみよう、行って勉強すればいいから。みんな同じ』だって。
それから先生に、セッションのルールのようなものを少し教わりました。
先生が言うには、セッションに通うようになると、嫌でも上達するのだそうです。上達するのなら行かないわけにはいきません。
今私の住んでいる町で、セッションをしているお店は2軒しかないのです(地方に住んでいます)。2軒のうちの一つのお店は、とても上手い人や演奏活動をしているプロの人が参加しているので、初心者向けではなく、もう一軒のお店へ行ってみることにしました。
そのお店のホームページには『初心者もベテランも、皆 和気あいあいと楽しんでいます!』とか書いてあったんです。
初心者もいるみたいだし大丈夫さ!って思っていました。
初めてジャズセッションに参加するのは緊張する
実際に、“行くぞ”と決めた日になると、だんだん緊張してきました。
知り合いに誘われたわけでもなく、知っている人のいないところへ行くので余計にドキドキ。
車でお店に向かいました。到着すると・・店の駐車場が無かった!!のです。近くのコインパーキングを見つけて停めることは出来ましたが、予想外のことですでに軽いパニック状態です・・・。
(私は ガラスのハート・豆腐メンタル・ノミの心臓を所有しております・・・)
少し歩いてお店にたどり着きました。小さなバーです。来てしまった。
私は お酒を一滴も飲まない という強い意志だけをもって暮らしているので、バーに行くのも初めてでした。
(*なぜお酒を飲まないのかというと、お酒を飲むとハイテンションになり、脳ミソがぶっ飛んで戻ってこれません!)
お店の前に行くと、ガラス張りの店内が見えました。3人しかいないみたいです。
ダンディーなおじいさんが、SAXを吹いています。『・・渋いな・・』
このおじいさんはきっと70代くらいに見えました。おじいさんが18歳の時にSAXを始めたとすると、52年もSAXをやっているという事になるなあ。自分と比べてしまうと…死んでしまいそう…。そう思うと、だんだん逃げたくなってきました。
他にいるのは、ギターとベースの人。ギターの人がホストのようです。30〜40代の男性で、落ち着いた余裕のある雰囲気です。もうそれだけで上手いんだろうなあ、って感じました。
やっぱ無理・こんなベテランだらけの未知の空間へゆく勇気はないよー。と思い店を通りすぎましたが、駐車場代が勿体ない気もしてきたので、『今夜は見学させてもらおう!』と考えを改め、店へ向かいました。
お店のドアを開けて、『ここに来るのは初めてなんですが、見学だけさせて貰えませんか?』とマスターに聞きました。
『え〜見学??』
『あーうち、見学ってやってないんだわ。基本参加しないとダメなんで。』と言われたので、しかたなく帰ろうとしました。
帰ろうとしたその瞬間、『あーキミ、楽器なに?』
私:『ピアノです』と言うと、
『あー。今ピアノ居なくて、助かったわー。キミなに弾ける?』とか聞かれて、いつの間にかピアノの前に座ってました。
そしてトイレにも行きたいのに、行けるタイミングもなく2曲やりました。『枯葉』と『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
です。この2曲はやりたくて、家でかなり練習してきたのに全く活かされていません。
誰がテーマを弾くのかもよく分からないまんまで、曲が始まってしまって、進行が分からない・・・・。
アドリブしてても何処を弾いているのかが分からなくなり、完全にロストしてしまい、テーマに戻れない・・・・。
それでも、ほかのベテランの人たちのお陰で、ちゃんとエンディングを向かえ、終われました。
下手くそな自分でも、ベテランと一緒に演奏することで、曲が止まったりせずに、無事に終わることが出来たので、そこは良かったなあと思いました。
そのうちに、お店へ参加者が2人、3人と増えてきました。
でも、ピアノを弾く参加者は、自分しかいません。
この2曲だけでもう充分チカラ尽きましたが、ピアノがいないから、ということで、その後も5曲くらい参加させられてしまいました。
ただバッキングをするくらいしか技術がなくて出来なかったのですが。
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途中で帰ってよいのかも分からない
私の参加したお店だけかも知れませんが、雑談などもほぼ無くて、永遠と曲が続いてゆきました。帰ると言わないとずっと参加させられそうでした。だいぶ疲れてしまい、帰りたかったのですが『帰ります』と言いだすのも怖い!という雰囲気でした。
勇気を出して『帰ります』と言うと、『え、帰るの?、キミ勇気あるねー!』だって。怖いよっ。
セッションに初めて行って感じたこと
一言でいうなら、セッションは、怖い。って思いました。(私の参加したお店だけかも知れませんが)
厳しい空間というか。
ジャズって本来、もっと自由なんじゃないの?って思いました。でも自由にするにはある程度のルールや、演奏技術・知識なども必要ですもんね。
自分の思い通りにアドリブしたり演奏出来るようになるのは、まだまだ先なので、自由のために 地道に練習していこうと思います。
練習のモチベーションも上がるので良かったですよ。
私は、人前で弾くのも苦手だからなのかも知れませんが、セッションへ初めて行った時は あまり楽しめませんでした。それでも、次に来るまでに、どこを練習したら良いかなど課題がたくさん見つける事が出来たので、得るものは多かったです。
それに、何回も通っているうちに、自分も上達して、慣れてきて楽しくなって来る!と思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今日は、セッションに初めて参加した日のことを書きました。セッションをしているお店によって、雰囲気やレベルも違うので、自分のあうところを見つけられると一番楽しめると思いますよ。
地方に住んでいる場合は、お店が少なくて選択肢も減りますが、得るものはあるので一度行ってみるのもアリかと思います。
それではまたね!